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節分と鬼

寒い冬を経て二月になると二十四節気では『立春』を迎えます。
今年はとくに寒さも厳しい冬でしたので、わたしたちは暦のうえでも春をまちかねています。
立春より私たちはその前日の祀りである『節分』のほうが馴染み深いようだ。
2月3日の節分には、炒り豆を撒いて
「鬼は外~、福は内~」といい。自分の年の数だけ食べると一年間、健康でいられるという。
                鬼2

然し中国思想の「礼記」、「月令」によれば:立春のとき天子は青衣を着け、青玉を佩び、百官を従え自ら東郊に
赴き春をむかえた。同じく立夏となれば赤衣を着け南郊に夏を向かえ、立秋には白衣を纏い西郊に秋を、
立冬には黒衣で北郊に冬を向かえた、とあります。

これは季節の規則ただしい変化が農事に重要だったための呪術であったようです。
立春、立夏、立秋、立冬を四立といいその前の18日間を土用にあてて季節の死滅と誕生を行わせたものです。
従って四立の前日は四季を分ける節分となりますが、一年の中で冬から春への節分が特に重視され今でも
節分の行事として上記のような風習が残っているようです。
ですから、節分の催事は、季節の変換呪術の祀りということになります。

この点から鬼と豆撒きについて考えますと。
鬼は季節の変換を作用する土気の象徴でありとりわけ冬(亥子丑)は五行では水気の季節ですが、その終わりは
丑月ではあるが土気の作用の期間にあたります。これを丑寅といい方位は北東で季節は冬(丑)と春(寅)の
境界になります。
そのため鬼は鬼門の方位から出入りする象徴として「丑の角と寅の皮のパンツ」をつけているのです。
つまり「鬼」は丑寅(土気)そのものだといえるのです。

次に、炒り豆を撒く、食べるとはどうゆうことかといいますと。
春を迎える祭祀にとってその障害となるのは五行相剋の理では「金剋木」の金気になりますから、その
金気を剋殺、排除しなければ順当な春を迎えることができません。
そこで他の迎春呪術と同様ですが「金気剋殺」の祭りをおこなうことが多いのです。
方法としては、火剋金による火祭りか、金気を砕いたり、叩いたい、弓で射ったりのものがあります。
節分では、金気の象徴は「固い豆」になります。
その金気の豆を、火によって炒ることで「火剋金」の呪術を行い、更にはその炒り豆を歯でかじって食べる
ことが、そのまま金気剋殺となっているようです。
年の数だけ食べるというのは後世に付加されたものだと考えます。

このように立春には季節の交替を促す土用(土気)は欠くことはできませんから土気の極まったところで
必ず鬼(丑寅)がで出くるのでしょう。
しかしその鬼も節分の行事で役目を終えたらそこに居座ったままではいけないために、冬と一緒に去ってもらわ
なければならないのが「節分」のストーリイの神事だと思います。
鬼にとってはありがた迷惑な話です。呼ばれて出てきたら炒り豆をまかれ追い出されるとは・・
でもこれが迎春の神事としての「鬼と豆まき」の正体だと考えることができます。


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