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春を呼ぶ『お水取り』

もうすぐ3月になります。だいぶ春らしさが増してきましたが、3月といえば本格的な春を呼ぶ祭で
有名なのが奈良東大寺の二月堂での修二会『お水取り』の祭です。
これが本格的な春の祭りといわれ、ここから農作業などを始めるとよいとされています。

祭は旧暦の2月1日~(現行は3月1日~)より14日間行われる神事です。ハイライトは12日の夜の
大松明の義と翌未明からの13日の「お水取り」の義であります。
11人の練行衆が12本の松明の火を堂童子が回廊で振り回し、続く午前2時ごろからの若狭から送られたと
いう聖水を三度本堂に運び仏前に供え、参拝者にも配る義式である。

この東大寺の『お水取り』に遣われる水は北にあたる福井県、若狭の根来神社神宮寺にて『お水送り』の
神事を3月2日に行い10日をかけて届けるという祭祀とセットになっているようだ。
これは水は方位では子の方で北になり奈良県から北に移すと福井県若狭になるということだ。
               お水取り

次に、この祭が春の祭りといわれることの仕組みについて考えてみよう。
1、時期:3月(旧2月)は卯月で春の正位であること
2、水を供えるということは五行相生で春を生むということ「水生木」木気は春、東
3、東大寺は名前も方位も東で春の祭祀に適切
4、易の数から3と8とその計11という木気の数をくり返していること。
  水を汲むのを三度、8メートルの松明、8人の行者、11人の練行衆により行われる。
  二月堂の本尊は8メートルの11面の百済観音であることからも伝わってくる。
5、五行と数は一(水)二(火)三(木)四(金)五(土)であり生数とする。
  それぞれに五(土気)をくわえた、六、七、八、九、十をその働きの成数としている。
  このことから、三、八、十一は皆、木気の数であることを踏まえているようだ。
6、大松明をふりまわし、『お水取り』の前に払うのは、木気の春の祭祀にとって相克となる
  金気を払う目的になっているようだ。

以上によりこの東大寺の二月堂の修二会は、春の農事を呼ぶ神事であることを綿密に計算した祭と
言ってよいものだと考える。
 11面観音もその造形は横からみると北斗七星を意味しているともいわれ、北斗はその動きで
 季節の変化をさし農事を司る神ともいわれることから、徹底した春の民生のための祭りであろう。
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