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八朔と水神の祭り

立春よりかぞえて210日位になると田圃の稲穂が成長し結実に向かう頃となり、季節では八朔
(旧暦8月1日)を向かえ新暦では9月1日ごろとなっています。

この時期には稔りの心配や風雨への配慮などもふくめ全国で水神の祭りや風祭りなどが行われる。
苗代づくりから、稲の結実まで水の供給でお世話になった「水神」さまに感謝をして
田の畔に出かけ煮物や酒などを奉納し祝う「田ほめ節供」ともいう。

             里山1

稲が穂を出し結実がはじまったころに田の水を落とすと一気にその実が膨らむという
「水落し」と重なる水神さまへのお礼の祭りでもある。
「ようでけた、よい田になった」などと手塩にかけたわが子のような田圃の作柄や
田圃の姿をほめる予祝の催事である。

「田ほめ節供」は他には「田の実節供」と呼ぶ処も多い。稲穂が実を着けはじめる
ころであることから呼ぶのだろうが、

「田の実」と「頼み」とかけて「作頼み」というところもあり、何れにしろ八朔は
二百十日の結実のはじまりに対しての予祝と、田圃の水落しの「水神の祭り」が
習合したものにちがいない。

春の水を引くときに弁天さまに豊作を祈願し、実を着け始めるころの「水落し」には
水神さまにお礼と成就を祝う構図なのであろう。

八朔は旧暦の8月1日であり、今では月遅れの9月1日にあてるようになったが十二支では「酉」
であり季節では秋の真ん中、仲秋の月になる。いわば秋の気の盛んな季節になり実りの秋その
ものになる。

五行では金気の旺であり色は白方位は西、四神では白虎となる。金気は硬い結実をあらわし
白くて丸いもの、月や団子をもどくものであり、中秋の名月は秋彼岸を祝う予祝行事でもあろう。
一方でこの季節は、稲穂が出はじめたころに天敵となる台風の季節でもあるため、八朔は実りの
祈願でもあるが同時に「風封じ」の祭りでもある。

五行では風は木気であるため、風は五行相剋である金気により封殺するのであろう。
白いもの、丸いもの、硬いものを飾ることにより風神剋殺の祈願を兼ねているのだろう。

佐賀県の綾部神社では旧暦の6月15日に銀杏の木に方形の旗をあげたものを秋彼岸の中日に
降ろす「旗降ろし神事」が行われる。

                    旗降ろし

我が国では農耕を含めた暮らしは年中神とともにあるのが季節の神祭りであり、その作法原理と
して陰陽五行信仰が通底となっていることを忘れては理解でくにくくなっていると思う。

酉月は易では風地観の卦、大地を風が動きまわり、次第に陰の気がつよまり実が固まっていく
ことでもあり、君主はその徳をもって風をみて作柄を観るということが大切である。

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