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恵方巻きと節分

節分が近くなると何故か街のコンビニには「恵方巻き」のポスターが貼られ、寿司店では恵方巻きの注文を受ける掲示板が見える。
「恵方巻き」?スワッ新種の宗教かと思いきや・・今ではしっかり市民権を得ているらしい。

元々、節分といえば恒例の「豆まき」だと固く信じてきたのだが今ではジワリと恵方巻きなるものが蔓延んしているようにみえる。

何故なんだと思いにわかにググッてみると、どうやら元は関西方面での風習であり、一説には「豊臣秀吉の家臣が恵方に向けて太巻きを食べたら大勝利した」とかの、もっともらしい話と、

「大阪の海苔問屋がバレンタインに負けじと海苔の消費を増やすために七福神にちなんで七種の具材を巻いた太巻きを恵方に向けて丸かじりすると縁起がいいと仕掛けた」などの説など・・・

何れ、新手の商法であるかもしれないが、自分なりに検証してみる必要があると思う。

                恵方巻

突如、節分に「恵方巻き」が登場したというのはそれなりに意味があってのことだろう。
次に、何処かで実際に「恵方巻き」のような風習があったものに火をつけたものに違いない。

先ず、節分の催事であるということは由来は節分と同じ構造、つまり冬から春への季節の転換神事である「迎春」の呪術になるはずだと思う。

節分は立春、立夏、立秋、立冬の四立を分けるものだが、春のみ「節分蔡」として残っているものだ。
つまり翌日が「立春」を迎えるからで旧暦時代に正月は立春からとして祭をとり行ってきた時代があり、

寅月の朔を正月とする太陽太陰暦のなかで陰暦が実際の季候とズレルため太陽暦の要素である二十四節気を設けて、農事の目安として春の初めとしての立春を「迎春の行事」として祝ったことのなごりにちがいない。

迎春の作法として多いのは春(木気)にとって最も害となる金気(金剋木)を剋することによるものである。
金気を剋すものは「火」であるため(火剋金:どんと焼きなど)火焚きが登場するものが多いが、他には金気を封印するもの、刃物を用いない、切らない(七草叩き、鏡割りなど)なども見える。

同じく火のかわりに「笑い」も火であるため「お笑い芸能」やドンと焼きに「笑う」といいなどもある。
数字の「七」も火の成数になるから七日の七草という風習にもなるようだ。

他には金気を封印するものに「無言」がある。五行説で金気は「言」を配されているから、金気を封じることは「
無言」を要求することでもある。

さて「恵方巻き」を見ると、歳徳神のいる方位(恵方)とあるから迎春の風習であること、切らずに丸かじりすることで金気を封印すること、面白いことに「無言」で食べないと効果がないというのは、五行説の「無言」からの金気封じでないと説明ができない。

具材も七福神にちなんで七種とかいうが、七はもともと「火」の成数であることで金気を剋すものだが、
色は七色ではなくても少なくとも五行であるなら五色はあるにちがいない。

このような検証をすると、本来はしっかりとした迎春の寿ぎとして設計されていたものにちがいないが
難解なので「縁起がいい」で片付けているようだ。

あと一点加えるなら七種の具材を口にほうりこむのは「火生土」の理が隠れているともいえそうだ。
土気は「人」であり四時運行の中心でもあるからだ。火を取り込むことで人の息災と季節の循環を願うのだろう。
以上により、あのコンビニの「恵方巻き」のポスターも文化的な背景を踏襲した意味に格上げした気がしてくる。
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