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風見鶏と巫女

屋根の上に立ち、孤高の姿で天空を見る「鳥」の姿に神の力を感じるのはなぜだろう。
「風見鶏」は、寺院の屋根などに設えて風の向きに従い、己の身体の向きを決め、風向きを示してくれるため重宝なものですが、今日では定見を持たずに多勢の方向になびく人という意味で、必ずしも良い意味には使われなくなりました。
                  風見鶏
               
しかし風見鶏は単に屋根の上で吹く風を見ているだけでだったのでしょうか?
天と地の間に立ち「四方の神」に仕え、その神意を地上に伝える「風神の使者」でもあったのです。
そもそも古来、風の神は「鳥」のカタチを以て現れるとされ「風」の古形は「鳳」という字でした。後に風が「竜」のカタチとされるようになると「風」という字が作られた(白川静:字訓)。虫は竜蛇の形をあらわしたものだからです。
つまり「鳥」は風神の使いとして四方の神の意を地上に伝えるメセンジャーだったということになります。

古代においては、祭政はすべて神の意思をうかがって決定し行っていましたので、神意を聴くシャー、アマン(巫女が施政者の傍にいるのが普通でした。

巫女は、鳥形の衣裳の袖を振りその手に幣をもち神の意思を身体に憑依させて占っていたようで、正に鳥の身代わりになって四方の神の意を王に伝えていたと思えるのです。
なぜなら、巫女の姿の遺跡などの線刻画にも見えるようにそれは鳥の衣裳であり頭には鳥の羽を着けているのがわかります。
                 鳥装

手にした幣も今では紙幣ですが、古代には楮の木などを削った木綿(ゆう)を榊など神の依代となる木の枝に付けたものでした。アイヌの「イナウ」にその古形を残しています。
これを「木綿(ユウ」付け鳥」とも呼んでいたことからも、鳥が神意を聴き、邪気を祓う力をもっていたことの証しといえるのではないでしょうか?

拝殿に於いて白い幣帛をもち参拝者の低頭した頭上で「バサッバサッ」と振る音は、鳥の羽ばたく音にちがいない。このようにして祈願者の願いを神に伝えるのが「鳥」としての「幣」の役割にちがいないのです。

また神社の門前の鳥居は神意を運ぶ鳥の停まる結界だったのでしょうか?小さな祠で鳥居を欠く社の屋根に鳥居ならぬ鳥の造形が載せられているのをみたことがある。
                    鳥竿1

あの高い屋根に立って天空を見ながら風を読んでいる「風見鶏」も単に風を見ているだけでなく、きっと神様の意思を屋根の下の住人のために伺っている姿にみえてくる。
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