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笑と芸人のルーツ

年末から正月を迎えるころになると、芸能番組や、お笑い芸人が活躍する場面が多くなる。
もっぱら最近では年中、娯楽としてのお笑いが蔓延しているので、お笑いの祭事性が薄れ日常化しつつあるのですが、元来は笑いや遊びは、神をもてなし喜んでいただいて年の収穫の感謝と翌年への予祝を行うものでした。

古神道では、人間は神の子孫としているため、人間の好きなものやコトは神様も好まれるため神様に収穫したモノや遊び事を奉納したようです。これが神楽の原点であり、「遊び」とは「神遊び」のことでした。
芸能としての初めの記述は、神話の「天の岩戸隠れ」の場面に描かれている。

スサノウがアマテラスの耕す田の畔を壊し、その溝を埋め、御殿に屎を撒き散らし、神聖な機織場の屋根に穴を開け、天の斑馬(あめのふちむま)の皮を逆さに剥ぎ取って投げ入れたため、天の機織女が驚き、梭(ひ)で陰部を突いて死んでしまった(天ツ罪)。
アマテラスもこれを恐れて天の石屋戸の中に隠れてしまい高天原と葦原中国もこことごとく暗くなりました。

そこで八百万の神が天の安河の川原に集まり、タカミムスヒの子の思金(オモヒカネ)に考えさせ、まず常世の長鳴鳥を集めて鳴かせた。
次に川上にある天の堅い岩を取って来、天の金山の鉄を採り、鍛冶師の天津麻羅(アマツマラ)を探し、伊斯許理度売(イシコリドメ)に命じて鏡を作らせ、王の祖(タマノオヤ)に命じて八尺の勾玉の五百箇の御統の珠を作らせ、天の児屋(アメノコヤネ)と布刀玉(フトダマ)を呼んで、天の香山の波々迦(ははか)の木を取って骨を焼き占いをさせた。
                   アメノウズメ1
             
天の香山のよく繁った賢木を根ごと掘り起こし、上の枝に八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠を取り付け、中の枝に八咫鏡を取りかけ、下の枝に白和幣(しらにきて)・青和幣(あをにきて)を垂れ、この種々の品は、フトダマが太御幣(ふとみてぐら)として奉げ持ち、アマノコヤネが神聖な祝詞を唱えて、

天の手力男(アメノタヂカラヲ)が脇に隠れ、天の宇受売(アメノウズメ)が天の香山の天の日影を襷にかけ、真拆の蔓をカツラにして、天の香山の笹の葉を束ねて手に持ち、アマテラスがお隠れになった天の石屋戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、神憑りをして、胸乳をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げたので、タカアマノハラが鳴り響き、八百万の神が一斉に笑った。

アマテラスは不思議に思い、天の石屋戸を細めに開けて、「私が隠れているので高天原は暗く、また葦原中国も全て闇であると思うのに、どうしてアメノウズメが舞い遊び、八百万の神が皆笑っているのか?」と問うと、
アメノウズメが応えて「あなた様にも勝って貴い神がいらっしゃるので、喜び笑って踊っています」と答えた。

そこにアメノコヤネとフトダマがその鏡を差し出し、アマテラス大神に見せると、アマテラスはいよいよ不思議に思い、少し戸からでかかっているところを、隠れていたタヂカラヲが大神の手を取って外へ引きずり出し、すぐにフトダマ命が、注連縄(しめなわ)を大神の後ろに引き渡して「これより内側に入ることは出来ません」と申し上げた。こうして、アマテラス大神が天の岩戸から出ると、高天原も葦原中国も明るくなったとある。

これが創世神話にいう「天の岩戸隠れ」のシーンであり、巫女舞の元祖であるアメノウズメの媚態の芸でもあります。芸とは自然に人の手を加えた遊びごとであり、神を言祝ぎ迎える芸人でもあります。

芸人とは神を迎える迎人でもあるから、迎春とは新しいトシ魂(神)をむかえることでもある。
アメノウズメは、あと天孫ニニギ命が降臨するにあたって、天の八衢(やちまた)に居た国ツ神の猿田彦と交渉した場面にも登場する。
そして天孫降臨の案内役を終えると、アメノウズメは「この先導に立って仕えたサルタビコ大神を伊勢の五十鈴川までおくり、そこからサルタビコノヲ神の名を負って、猿女君(大嘗祭など神楽に奉仕した女)と呼ばれることになり芸能の神のルーツとなったといわれます。

なぜアマテラスが岩戸に隠れたときに、いきなりホト(火処)を顕わにして笹竹をもち踊りだし、神々の「笑」を起したのか?この舞が神楽の発生でもあり、アメノウズメが巫女の元始でもあるのですが、
基本構造には、陰陽五行の理がしかれているようだ。

長啼き鳥(木気)により火をよび、笹竹(火)ホト(火)、見る(火)と火を重ねて、最期に神々が一斉に笑うということに至る。「笑う」は五行配当によると火気となるため、この強烈な「火」の集中により「火剋金」により
岩戸(固い、金気)を剋すことによりアマテラスに岩戸を開けてもらうという呪術をモチーフとしているのは明白である。この作戦をたてたのはタカミムスヒの子である「思金(オモイカネ)」は「思い」は、中央の土気になり采配を振るうのは五行の理に沿うものであろう。
                    お笑い芸人

正月は、旧暦の迎春文化を新暦で行い、夏の祖霊を迎えるお盆を7月に行うようなものですが、新暦にあわせて年神さまを迎えるのが迎春呪術でありまた芸(迎)人の技でもあるのです。

特に「笑」は五行では火気に配当されるために春(新春・木気)の敵でもある金気を剋殺するのが「笑」や「福笑」のもつ役割であるようだ。
お笑い芸人とは、トシ神を迎える迎人でもあるともいえるため神聖な俳優(ワザオギ)の人でもある。
ユメユメ軽んじてはならない。
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