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夏の土用について

今の七月は、旧暦では六月、和名を「水無月」とし、十二支では「未月」になります。

四季では夏(火気)の三ケ月(孟・仲・季)の内、終わりの「季夏」となり、この月の中には四季の終わりに配される「土用」を含む月となりる。

ちなみに土用をふくむ四季の区切りの月は、丑(冬の墓)、辰(春の墓)、未(夏の墓)、戌(秋の墓)であり、その四季の終わりの18日間が季節の終わりと次の季節への転換(滅と生)を促がす[土気]の働きをする土用の月となります。

                   土用と四季

何故なら四季は不断に変転、順行することにより、生命は生と実りをくり返すことができ、君主にとってこの四季の循環こそが祭祀の目的であり王権の信任の証しであったからだ。

天変地異は、天意の顕現であるとされた時代には、神を降ろし天意を聞くことができるシャーマンこそが古代王権の源でした。
                  
したがって新たな季節は、いつも土用(土気)の働きをによって生まれるものとされた。とくに春(木・青)夏(火・赤)秋(金・白)冬(水・黒)という「四季」に配当された季節の転換は、五行(木火土金水)のうちの「木火金水」に配当され、土用はそれぞれ各四季の終わりの月に含めたため、夏から秋への転換はそのままでは「火剋金」の五行相克の関係となった。

そのため夏の土用の働きは特に重要視され、土用といえば夏の土用を示すように謂われて来ました。「土用」の働きを挟むことにより、火生土、土生金の「五行相生」の順行に変換し、実りの秋を迎えることができた。

そこで、古来より夏の土用については熱暑のため、モノが傷みやすく疫病の流行る季節のため、この暑気封じと土用の季節変換の祭りを複合して民俗の中にとりいれたものだった。

                 

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「土用の丑の日」は、土用の間の土気の日の働きの強い日を選んで土気であり水生(水気)の食べものでもある
「ウナギ」をたべると暑気当たりの回復と四季の変換を併行して祈願することができるという五行説をもとにした民間信仰となったようだ。

特に、夏の土用は、夏=火気に煽られ強められた土気(火生土)のため、強烈な土気の働きである「生死の両義性」をもった土用となる。
そのために身体の異変などをもたらす「御霊信仰」とも結びつき夏の疫病鎮めの祭りが盛んに行われた。

秋の収穫期をまえにした田んぼの害虫なども悪霊による仕業であり、疫病が流行る年は凶作となるとされて来ました。

              虫送り

また夏の御霊際といえば、全国津々浦々にみられる「祗園祭」があるように、夏の土用を迎える季節の転換期に疫病と暑気封じのための祭りを行った。

荒ぶる神としてのスサノオは、仏教の祗園精舎の守護神、牛頭天皇の説話とも習合して疫病の祟りに遭わないために「蘇民将来の子孫」であるとの粽の御守りなどを護符とした。

                  祇園山鉾2

しかし根本は暑気封じと土気の重用のため、水を撒いて、強すぎる火気を剋し、土気を祀ったりする。祇園祭りには稚児が登場し、裸の男衆が動きまわるのは、稚児は艮、裸は「土」で土気の祭りの象徴だからだ。

そして重要な土気を祀ることにより、やがては「夏生土」「土生金」の五行相生の順行に転換することにより、稔りの秋(金気)を迎えることになる。

祗園祭りや夏祭りは「夏を送る祭り」でもあるからだ。
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