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山の神と亥

「立冬」を前にして、田畑での一年の収穫の仕事を終えると、各地域の神社では田の神様に感謝の祭りが行います。
旧暦の「戌月」は、四季の交替に働く「土用」が配当されていますので次の季節へ転換を図る祭が行われます。

春に山から下りて農業を見守ってきた田の神さまに感謝をし、収穫の祭りを奉納して、山に帰っていただく神事です。
例えば、田圃にたって鳥獣から収穫を見守ったきた案山子を家の中に向かい入れる行事など、農耕の納めの祭りが多い。

          十二さま


次に冬の初めとなる「立冬」、生産をすべて納めて一旦は次の春への「忌み籠もり」の月を迎えるようです。

「亥」の月は、「閉じる」という意味のため、植物は葉や実を落とし命を一旦はその種子の殻の中に深く、閉じこめて次の活動への籠もりに入ることを「御霊のふゆ」としたということが「冬」の語源の始まりだと折口信夫は云っています。

易のほうで亥月は、上卦も下卦も「陰」のみで、陽気の無い「純陰」の月となり、陽を天、神とするならば、純陰は、神不在の「神無月」といえるのでしょう。

                  坤為地


また「全陽」が「乾為天」を表すことに対比して、亥月は「坤為地」となり、大地の神様に感謝する月となあります。
「天」が太陽の恵みを大地にあたえる男性ならば、「地」は「女性」をあらわし大地の母として山に還る「女性」であるといえます。

山の神は嫉妬深くて男性が好きだといわれるのは、陰陽相求むの理からは当然のことであり、聖地としての山は女人禁制が多いことは最もな伝承となり、山伏など修験道では女人禁制が多いのは当然のことでした。

山の神の供えものは陽物が多く、収穫を終えた大地に、藁で作った陽物をもって叩くと、土地の神は喜ぶというのは陰陽交合をもどく民俗で「イノコズキ」「トウカンヤ」として各地で行われてきました。

                亥の子祭り

このようにして山の神さまに感謝し喜んで山の還っていただくことが次の春にまた田の神として迎えるための祭でした。
因みに純陰の亥月(神無月)も、出雲の地方では日本中の神々が集まる月として「神在り月」と呼ばれてしています。

これは出雲という地域が大和からみて先天易で「坤」の方位となり、全国の神(陽)は一旦その陰の中に隠れてしまうという意味にちがいない。

このように収穫を終えた田の神に感謝し、山の神として帰っていただき収穫の仕事を納めることが「亥月」に込められた民俗であったのでしょう。
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