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歳神を呼ぶ正月行事

もうすぐ正月ですが、年間のうちで最も伝統的な催しが多く催される季節が来る。
それは、暦上のサイクルが巡り、再生され、改まるという意味でのゲン担ぎではなく、本来は明確な時令思想のもとで【四時順行】の願いが込められたものだった。

正月は1年の初めの月の異称であり、その期間は3日、7日、15日、30日まで等、様々ですが、基本は新しい「歳神」さまをお迎えしてご先祖と共に祀り祝い「年魂」の更新をする事だ。

               門松1

歳神さまの迎えの準備を「正月コト始」といい、12月13日を充てることは全国にあり、その理由は本来の【立春年初】にたいする「土用の入り」のシキタリを受けていることは他の稿で記した。

                煤払い2
  
私たちは、陰陽の半ばする二季に先祖の霊を含めて祀る「祖霊の供養」を行っていました。ひとつは正月であり、ひとつは今では仏事と思われているお盆です。寅月と申月で、旧暦の1月(現2月)と7月(現8月)となっていた。

ただ暦が現行の暦に代わったために「暦上の年初」である現の新年に移し行っているのが現実だ。
お盆の方は現行暦の7月に行う処もありますが、多くは旧暦に近い「月遅れ」の8月に行っている地域が多い。ただ沖縄や奄美などでは今でも陰暦でのお盆を続けています。

正月迎えに戻すと、年の区切りという意味より、春を迎える「迎春」の祭祀であったが、現行の正月は、新年とはいえ「冬至」のあとの月で暦上も冬(孟・仲・季)の季冬にあたるため、新年ではあるが、新春には未だ早いのが実情だ。

               太歳
  
歳の神と云われる「太歳神」は、木星(歳星)の精とされ、四時順行を促し万物の生成をつかさどるという。木星の反映ですから、樹木や草に関する神格をもち、太歳神の位置する方位に向かい、樹木や草木等を植えることは吉であるが、伐採や草刈りなどは凶とされ、また争いごとや葬儀・解体などは災厄にあうが、家屋の建築や増改築、移転、商取引、結婚などは吉とされていた。

太歳の居る方角は、その歳の十二支の方位と同じですが、真正の星ではなく木星の神霊化した架空の星で、「歳の君」「一年の君」などと呼ばれ、この星の方位は最吉方となり陰陽道では八将軍の筆頭の神とされる。

木星の運行は約12年で天を1周し、天の12区画を1年ひと区画ずつ巡るため十二支の方位を決める基準となる。
ただ木星の運行は時計回りと反対のために、木星の動きを反映した仮の星を設けて木星の霊星として「太歳(歳陰)」を生み出した。

つまり十二支は木星の反対方向に同じ速度で巡る太歳の居所につけた名称である。
木星と太歳がその袖を分かつ初めは「寅」となる。
「太歳の方位に当たる土を犯すと、祟りがあると云われたのは、神格が木気であるため、五行相剋から導かれたもののようだ(木剋土)」。

               山の神

榖神(山の神)は、亥の月に山に帰り寅の月に里に下りてくるという。亥は冬の入りで、寅は春の初めで支合して「木気」となす。旧暦の10月と1月です。 
従って、正月の行事は、亥の月に帰られた榖神を再び寅の月にお迎えをする行事でした。大きく分けると四時順行を掌る「土用の働き」と春としての「木気を助ける」または木気の邪魔になる「金気を剋す」仕掛けが祭事や民俗の中に取り入れられていた。

・土気を助けるもの・・煤払いを行い土用の入りを確認、土牛を飾り土と丑の土気を強める、川渡し餅「川に甘い餅を投げいれ冬(水気)を剋する」

・木気を助けるもの・・門松など常緑樹を飾る、鰯を添えて魚(水=冬)を弱めて春を応援。

・金気を剋殺すもの・・鏡割り(白い丸い餅を木槌で割る)円座祭り(丸い藁の円座を竹竿で突く)、凧揚げ(凧は火であり金気刻殺で春を助ける)、

               もち2

ドンド焼きなど、火を用いるのは木気の障害となる金気を刻すことです、七草粥は七草を切るのではなく叩いて、粥は固く白い米を火で弱くし金気を剋するものであり七草の「七」という数も火の成数である

上記のように執拗に正月行事に「火」が登場するのは「金気剋殺」という命題を以て、春(木気)の歳神を迎え助ける陰陽五行の作法であった。
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