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四谷怪談

四谷怪談で、伊右衛門が河で釣りをしてると、自分が殺害したお岩が、戸板に打ちつけられた姿で釣り糸にかかり浮かびあがってくるシーンがある。

これは、理解しにくいが江戸時代の水葬のひとつとか、人形(ヒトカタ)に穢れをうつして流す厄除けの呪術からきたものなどと説明がされてる。

しかし、土葬など墓の埋葬が一般的になっている時代に敢えて遺体を川に流すということ、わざわざ戸板に縛りつけて沈めるなど感情的な面からだと理解不能なようにみえる。

                  お岩の亡霊

基本的には、水に葬るというのは「死穢」を水によって清める「禊ぎ」の呪術であることは考えられる、なぜなら古代より、血や死は穢れであり「気枯れ」でもあるということから、禊ぎ払いをして邪気をはらうことが必要であったと思う。

しかし戸板に打ち付けるという行為はなかなかわかりにくいと思う。死体を隠し捨てる目的なら木製の戸板に打ち付けることは合理的ではないからである。

そこで古来からの民間信仰である「陰陽五行」の視点から考えると謎も解けそうな気がする。

1、死者は不遇の死を遂げたものだから、怨霊の祟りを恐れる(現にお岩は幽霊となり
  伊右衛門に化けて出てくる)
2、そこで殺害した遺体を川を通じて黄泉の国へ送るということを考える。

3、ただ川に流すだけだと死者の怨念が甦るため、無念の怨霊を封じなければならない。

 以上を考えると、先ず川(水)は根の国に繋がっているから川に流す。
 根は子の方位でもあり五行では亥、子、丑は水であるからだ。

                  四谷怪談


 幽霊は黄泉の国から出現するがそれは水と木の境目(丑寅)の時刻と方位からである。
 草木も眠る丑ミツと時に、川や池、その縁に立つ柳の木のそばに白い死に装束を着て手をだらりと
 下にたれて足のない状態で顕れるのが設定となっている。これはみな丑寅の表現で、かつ陰陽では「陰」をあらわすのだろう。

そして戸板に縛り付ける行為を解くと、浮かばれない怨霊を抑えるためだろう。怨霊の祟りを封じるために五行の理を用いたものと考えられる。
人間は五行では「土気」である。生死を問わず土気なのである。土気は根の国と現世の境、丑寅より出現するため五行相剋により「木剋土」を用いたにちがいない。

戸板は木である、そのうえ戸は方形であり、方形は五行で木気に配されるため、二重のバリアをもって怨霊のを封じるという
呪術だったと考えると、一見理解できない風習も謎が見えてくる。

古代の民俗を現代の視点で評価するだけでは、とても理解しにくいことがあるるようだ。
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