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妖怪・アズキ洗いの謎

「小豆洗い」という妖怪は、川のほとりで「ショキ ショキ」と、小豆をとぐような音をさせるらしい。
出る場所は一定していて、どこにでも出るわけではなく、多くは、川のほとりとか橋の下に出て、ときには歌もうたったりする。

「小豆とごうか、人盗って食おうか、ショキショキ」
面白がって近づくと、必ず水中に落ちるといわれ、話は全国に伝わっている。

  小豆洗い

一方で東北には、貧しい家に赤飯を山ほどくれたとの話もあるので縁起のよいものか、悪戯好きなのかはっきりしない。
姿は見えないというが、その正体は、目が大きいとか、笑っているとか、歌も歌うとかが
伝わり、ムジナ、カワウソ、ガマガエルの零落したものともいわれる。

このような話がなぜ全国に伝わったのか、理由があるはずである。数少ないデータから考察するしかないのですが、共通して伝わっているからには何等かの俗信から生じたものに違いない。

水辺であるとか、橋の下とか水に関するということから「水神」のひとつではないかと考えるのが自然であろう。

滝つぼ1

水神は、降雨や水害をコントロールする神さまですから、小豆を川辺で洗うということを
呪術として考えると、農作物に必要な干ばつを封じるマジナイのひとつではないかと思う。

ヒントは小豆ということ、小豆はハレの神事に用いる食材というが、むしろ小豆の赤い色にあるのではと思う。

「赤を火の象徴とすると、易・五行では火は水の祖であり、水は火の祖であると云われる」

理由は、火は午であり陽気極まるところに一陰が生じ、水は子で陰極まったあとから一陽が生まれる卦象にある。

民俗の中には、高い山で火を焚くとか、水辺で火焚きを行うというものが見られ、その理由は水の潤沢を祈るもののようだ。

小豆が火であるなら、「妖怪が目が大きい、笑っている」これも五行では「火」に配されているようだ。
ときおり歌をうたうというのは「歌が土気であり、人間の身体も土気のため」に
火は水の親でもあり、「火生土」の理のように人の命の祖でもあるようだ。

新生児に炭で「犬」という字を書くのは戌の火気としての力で新生児から人間への成長を願う祈りなのである。

以上から考えると、小豆洗いは、河童と同様に「水神」の一つで、水神のご利益である降雨や田畑の水を引く信仰の変形であろう。

「ショキ ショキ」と小豆を洗いながら水神の徳により水利祈願をする祈りからおこったゆえにこそ
全国的に伝承として語られたものだと思う。

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