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太良町の円座祭り

円座祭りは、佐賀県太良町大浦竹崎地区において正月の中ごろに行われる。
参加者は中学生くらいまでの男子 三、四十人が上半身裸で集まり牛王という樫の棒の束を地面に叩きつけ奪い合うところから始まる。

円座は藁でつくった直径40センチほどの皿状のもので「三こう」「五こう」「十こう」という三本の耳がついている。円座の耳をもって空中高く投げあげると、先を削いだ長い笹竹で落下する円座を突き合い、その突いた部分で点数を出して競技をする祭りであり、特に「三こう」という一番小さい耳の部分を突いた者がよいとされる。

これも正月に行うのは迎春の呪術の祭りにちがいないが、この祭りの謎を解くには、大晦日から正月の未明に行う三重県伊勢湾沖に浮かぶ「神島」の八代神社で行われる「ゲーターサイ」と似ているため同系の趣旨をもった祭りかと思う。
                  ゲーターサイ2
                  
神島のほうは年末にグミの木を集めて直系二メートルくらいの輪をつくりそれを白い紙で巻いたもので、これは「アワ」という太陽の御姿だという。
これを島内の若者が海で精進潔斎して御幣のついた先のとがった竹竿でもって突進して突き合う奇祭とされる。

「ゲーターサイ」とは「迎太歳」のことであり、新しい歳神のことであろうと思う。
太歳は、新春の歳神さまであり木星の神格をもち五行では木気のために、新しい年神を迎える呪術としては春の木気の敵である古い天(乾)である「金気を剋殺する」ことが迎春祭祀の条件となっているものと思う。

何れも本来は旧暦の迎春行事であったものと思われるが、ゲーターサイは大晦日から正月の未明に新しい年神を迎える準備であり、円座祭りは一月の中ごろのため小正月の行事だったのだろう。

どちらも「丸い環」状のものを竹竿の先で突くものであり、突き手は若い男子であることは、小男は八卦では艮(丑寅)で季節の交替を掌る土気の働きを行うものである。

円座祭りでは男の子が上半身裸で煤を塗ってあるのは、裸も煤も土気そのものであるからだ。
丸いものは円(乾)天で六白金星であり古い太陽であるため竹竿でもって突き金気剋殺を演じるものだ。

どちらも竹竿で突くのは、竹は「火」のモノザネとされているからだろう。ここに五行相剋の「火剋金」を実践することにより「四時順行」を願う祭りとして成立することになるからだ。

このように祭りや年中行事は、人の交易を通じて共通の思いを背景にするものが多い。
この「円座祭り」もゲーターサイと共通のルーツをもつものであったにちがいない。
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