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佐賀の水かけ祭り

佐賀県神埼市千代田町、大島地区では250年以上も続いている伝統行事「水かけ祭り」(地元では「みずかかい」と呼ぶ)があります。本年は2月16日ありましたが、本来は旧暦の祭りのはずですが、締め込み姿の若者が、気勢を上げながら水を高く放り投げてかけ合います。

この地区には英彦山権現を信仰する講があり、当番にあたる家の床の間に祭神を祀る掛け軸をかけ飲食をしたうえ、夕方になると締め込み姿となった若者たちが地区を廻るうちに他の講仲間と道で出会うと手に持ったバケツで水田の用水であるクリークの水を汲み上げて互いにかけ合うものだ。

            みずかけ2

祭りの目的は、水をかけ合い、身を清め、1カ月後の3月には、無病息災と五穀豊穣の祈願に、「英彦山参り」をする目的の禊ぎ祓いの伝承のようです。

英彦山権現は、福岡県田川郡添田町の英彦山にある神社のことで日本有数の修験道の霊場として栄えた。
天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)を主祭神として、伊佐奈伎尊(イザナキノミコト)・伊佐奈美尊(イザナミノミコト)を併祀しています。

英彦山は頂上が三峰に別れ、中央の中岳が神社の上宮の鎮座する主峰であり、山頂から流れ出る河川は豊前、豊後、筑前三国の田畑を潤す「水分神」の信仰を得ていたといいます。

            英彦山
                 
天忍穂耳尊は、穂という字をもつように、稲穂の神、農業神として信仰されていたようです。
大島地区の英彦山権現信仰もクリークを巡らす、筑後川の流域にある稲作の豊穣を祈る講であったとされ、1ヶ月後の3月の英彦山神社の参拝のために身を清め、講を代表して五穀豊穣を祈願してくるための祭りだったといいます。

今では新暦で行うので厳寒の季節ですが、本来は旧暦の2月のはずでしたので、今なら3月の中旬の今ごろでしようか?
旧2月は、十二支では「卯」の月であり「寅卯辰」の春(木気)の季節の正位で農業神を祀る最適の時期であり、支の三合でも「亥卯未」の木気の正位でもある。

また八卦によると、卯月は「雷天大壮」とあり、大いなる命の水を高く掲げる爻に合致している。
そうすると旧暦3月は、同様に「沢天解夬(カイ)」となるため、高い山に神を祀るという卦となっています。

                らいてん
                沢天カイ

沢の象は、少女であり巫女であり水でもあり、天(高い所)のうえに巫女が水神をまつるというカタチとなっているため、旧3月は高山遊びとか、山の水分神に参拝をする風習が多いのは頷けるものです。

稲作地帯の信仰として、卯の月に農業神を祭り、クリークの水を汲みあげ高く掛け合い、3月になると稲穂の神を主祭神とする英彦山権現に代表が参拝し五穀豊穣の高山祈願する伝統が設計されて250年もの間続いてきたものでしょう。

然し今では、なぜ長い間このような祭りが続いてきたか理由も示されることはないですが、きっと当時の山岳信仰に影響のあった易、陰陽五行思想による論理的な祈りが込められていたものと思う。
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