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てるてる坊主

  てるてる坊主 てる坊主
  あした天気に しておくれ
  いつかの夢の 空のよ に
  晴れたら金の鈴あげよ(1番)

  てるてる坊主 てる坊主
  あした天気に しておくれ
  それでも曇って 泣いたなら
  そなたの首を チョンと切るぞ(3番)

 明日は楽しい遠足。3日間も続いた雨は夜には小降りとの予報である。明日にはなんとか曇りくらいにはなりそうだが、完全な晴れとはいかないらしい。

           てるてる坊主


今年に年中さんになったばかりの健太にせがまれ、晴天祈願に「てるてる坊主」をつくり軒下に吊るす。健太は時おり窓を開けては 雨天の空をみあげて真剣な貌で呪文をとなえブツブツ歌っている。

てるてる坊主のヒト形は白い紙を丸めて頭をつくりそれをもう一枚の白い布にくるみ、頸のところに紐をつけて吊るした。

人形(ひとかた)の原型は中国からの伝承「晴娘」だとされていますが、日本のてるてる坊主との違うのは「頭が白い紙ででき赤い服を着せて箒をもった女の子の姿をしている」と、箒を持っているのは、晴娘が雨雲を掃き、晴れの気を呼んでくれるようにという意味らしい。

                掃晴娘2

日本にいつ頃伝わったか、はっきり解らないようですが、平安時代には伝わっていて、当初は女の子の人形(ひとかた)だったが、日本では「日乞い」をするのが修験者や僧侶等の男性だった事から、男の子の姿に変化していったのではないかとされている(wikipedia)。

西日本では「日和(ひより)坊主」とも呼ばれ、逆さに吊るしたり、黒い坊主にすると反対に「雨乞い」になると言われる。(ネット検索は便利だ。だがここまでである)

てるてる坊主は、雨がつづき日照不足のときに子どもを日照の神様に貢物として犠牲にして「日乞い」をした名残だとの説明もある。
確かにその要素もあるのだろう。雨で河川が氾濫したり、洪水を防ぐための堰を工事する際に昔は子どもを人柱にしたりしたことは全国に記録として見られる。

水を制するには、土をもって行うのは現在でもの土嚢を積んだりするので当り前ですが、この場合の土とは陰陽五行をもとにした呪(まじな)いとしての土であり「土気」のことになる。

五行相剋では、「土剋水」となり土気をもって水を制したようで、子どもは「艮」であり八白土星の土気でした。他に土気となるのは生死に関わらず人は土気であり母親も坤であり二黒土星のため、よく水門の普請など母子で人柱に選ばれたという話もあった。

            人柱さま

 てるてる坊主について見ると、中国の「晴れ娘」の伝承が元とあるから、これのほうに由来か原義が隠されているに違いない。
「白い頭に紅い服を着せた女の子が箒を抱えた人形を高い屋根の軒下に吊るす(帝城景物略)」とあるが、きっと中国の古代哲学「易、陰陽五行」の理が込められているに違いない。

白、丸、女の子(兌・沢)は金気に配されている。赤(紅)は火であり日照でもある。
五行では、雨(水)を生む祖は「金生水」のため、水を制するにはその元である金気を剋することで雨止めの祈願とする例が多い。
そこで金気剋殺の呪いは、一般には「火剋金」をもって行う。白い頭に紅い服を着せた女の子は、白、女の子(兌)が紅い服(火)によって制される呪のようである。

さらに、女の子(兌・沢)を高い位置に飾るというのは八卦によると辰月の卦となり、天の上に沢がのる「沢天夬」。辛うじて一陰が残っている卦となり、次は全陽の乾(晴)為天の卦(水無月)になる宿命を帯びているものだ。また申は水の生、子は水の旺、辰は水の墓となり申子辰は支の三合では水を表し、辰(沢天)は水の終わる処という卦になっている。

水を制し、雲ひとつない全陽の「乾」を招来するにはこの沢天夬の卦をつくり念じればよいに違いない。(沢天夬)かろうじて残っている一陰の気を箒で掃きだし快晴の空を呼ぶ呪具なのでしょう。

                沢天カイ

箒は、場面を転ずる、変換するときにもちいる呪具である。箒はハハキであり蛇の古語のようだ。
産屋に箒をたてる。嫌な客に帰ってほしいときは箒をたてる。死者の葬送に先方で箒をもって連なるなど蛇の脱皮をもどいた民俗は限りない。

晴娘は、日乞いの呪具であり箒で雨の気を送る役目を負うのでしょう、或いは人形(ひとかた)と同じように自ら雨の気を身に受けて葬られる役目なのでしょうか。

              箒2

黒い服を着せたり逆さまにすると「雨乞い」になるのは黒=水である。似たところで黒い馬を献上すると降雨祈願、白い馬だと日照祈願になる。というものがあり、馬(午)は火のシンボルですから黒は水に剋され日照(雨)をあらわし、白は火に刻される金気剋殺で制水(日照)祈願となるのはそのためのようだ。

日本に伝わって女の子の人形でなくなったのは、本来の易、五行の理が薄れたものか、白の男の子を吊るすことで直接に金気(白)剋殺により「日乞い祈願」としているか、はたまた男の子(艮・土気)による土剋水により「制水祈願」としているかにちがいない。

園児の健太や陰陽五行説を習わない現代人には理解しにくい話ですが、民俗としての「てるてる坊主」の呪い(まじない)だけでも効き目がある気がしてくる。
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