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朔旦冬至(さくたんとうじ)と子の祭り

12月12日は山の神の誕生日とされ、「山の神が木を数える日」のため、人が山に入ると木に変えられてしまうという古い伝承もあるという。2014年は、12月31日の大晦日が旧暦11月「丙子(ひのえね)」にあたる。


旧暦の11月は「冬至」を含んでいて、十二支では太陽が復活を始める「子月」としています。
子の月、最初の子の日を佐賀の農村部では「子」にあやかって「子の日祭り」または「大黒さん祭り」と称して川副町などでは座敷や土間に大黒さまを飾り、臼や箕(み)に赤飯や二股大根、枡、なぜかソロバンを供える風習があった。

     股大根2


古くには、太陽が再生する冬至の日を「暦元」としたために現在でも「冬至」は暦数の基準となっています。

明治5年まで続いた太陰太陽暦(旧暦)では、「冬至」を含む月を11月朔日(ついたち)とすると、19年に一度、「冬至」の日が11月1日として巡って来る為、これを「朔旦冬至(さくたんとうじ)」といって祝いました。

太陽年(365日と6時間)と12カ月の朔望(29.5日×12)の誤差を調整するために、19年に7回の閏月を入れる「19年7置閏法」によって「冬至」と「11月朔日」が巡り重なるために、陰陽邂逅の目出度い日として捉えたようだ。

一説には伊勢神宮の式年遷宮も、古くは現在ように20年毎にではなく19年毎だったとも言われていて、19年やその倍数はたいへん重要な暦数として扱われてきた。

   大黒さん


暦の正確さと四時(四季)順行は、政(まつりごと)が正しく行われていることの証として「朔旦冬至」は盛大に祝われたようですが、維新政府は古い因習として取り止めといいます。

暦では、近々の朔旦冬至は、1995年でしたので、其処から19年目にあたる今年(2014年)の冬至は「朔旦冬至」となることが確認できます。


 次に「子祭り」又は「大黒祭り」とされることを考えてみましょう。
先ず「子」は、冬至を含む月とされたから年初を祝うものであり弱くなった太陽が極限から復活再生する「一陽来復」、易(えき)では「地雷復」を祝う卦でした。

子は「了(終わり)」と「一(始め)」の複合した字で、そのまま「冬至」を象形しており、「殖える」「繁殖する」という意味ですから、十二支では「ネズミ(鼠)」をあて、鼠は子をたくさん産むため急激に殖えることを「鼠算」と呼んだ。

子は、方位では北を差し天文では北極星を示し、不動の星としての天皇大帝の星、太極(太一)とされた。天皇の住まいは「紫微宮」とされ神宮にも太一神として習合されています。

     北辰と北斗
          
太極は、混沌の初め(一)であり、陰陽(二気)発生の元であり万物の祖とされ、出雲神話では大国主の命にも習合し、鼠に助けられるシーンが多くあります。
更には、ヒンズー教の神とも習合して七福神の一つとして豊穣の神「大黒さん」とされ民間に信仰されてきました。

従って旧暦11月(子月)の子の日に「子の祭り」「大黒祭り」が行われ、太陽の復活再生と五穀の豊穣を「子(殖える)」にちなんで祭るのが「子の日祭り」ということになります。

子、太極(大黒)は、陰陽(女男)二気を「孕む」ものであるため、子孫繁栄、五穀豊穣の福神とされたようです。
表裏が陰陽二面の姿で米俵に跨った造形でつくられ、大黒祭りに「だいこく」の韻を踏んで「股大根」を供えて、商売繁盛の印しとして「そろばん」を供えたようです。打出の小槌は、万物の産みの祖としての太極(大黒)の象徴なのでしょう。

また佐賀市高木瀬町や富士町では、「大黒さんは二日する」として子の日の次の丑の日を「田の神さん」「丑の日さん」として連続して祭ったといいます。

冬至を含む月を祝う祭りは多くあり、宮中の新嘗祭や民間の霜月祭なども太陽の復活と一年の豊穣を祈念する点は共通のようです。
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