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埋もれた地神「中央石」

「庭の隅から、風変りな石塔が見つかった・・」と連絡があった。
半分は土に埋まり、泥と苔に汚れており、掘り起こしてみると形は次のようなものだった。

*高さ40~50㎝ほどで小さな石塔に中央という陰刻がされたもの。
*石塔全体の形は、将棋の駒のような五角形、または屋形。
*恵比須でも、庚申塔でも、道祖神でもない、この地域独特のモノのようだ。

物置小屋の隅に埋もれていたのだがどう扱ったものかという・・・

         中央さん
                
以下 【さがの歴史文化お宝帳】のサイトによると

屋敷地の一隅に祀られている神がある。稲荷・恵比須・中央・水神などまちまちであるが、旧家には中央神を祀っているところがある。

 駒型・角柱型の石の中央に「中央」「中央尊」と刻んだもので俗に「チュウオウサン」と呼ばれており、艮(北東)または、戌亥(北西)隅に祀られている。その取扱いは丁重でも粗末でも良くないとされ、正月や盆に花や餅を供えるぐらいであまりかまわなかった。

 中央神の性格は明らかでないが、屋敷を守護する土地神の性格が強く、屋敷地に悪霊のよりつくのを防ぐのであろう。
一説には、肥前盲僧が広めたもので、地神陀物羅尼王子経に説くところの荒神が大地の中央にあって四季の土用をつかさどるという思想に基づくものと言われている。(以上、出典:東与賀町史より)

          庚申碑

「チュウオウサン」とは、この地域独特の屋敷神信仰のようですが、これだけでは尚、以下の疑問は残るため推理をしてみました。

*乾(いぬい)に祀った理由について: 乾(北西)とは、先天易の方位では、艮(うしとら)で五行では土気を示す方位。
 従って、「土地神」は土の方位に祀ったものに違いない。

          先天易図

*中央(チュウオウ)という銘の理由について:中央という陰刻は、土地の中央に祀るという意味ではなく
 九星図の「五黄土星」の中央で、つまり「土地神」を示すもの。

        九星図

*四季の土用をつかさどるという表現について:農作業にとって重要な春夏秋冬の順行を促すのは、その四季に含まれる土用(土気の働き)によるという考え。

*祟りやすいというのは:地神としての「荒神」は、そのまま荒魂(あらみたま)であるという意味だ。

*中央碑が、小型である理由は:中央神は、乾(艮)に祀るため。艮は八卦においては神の少年・尸童(よりまし)を意味するために違いない。 五角形の「五」は、五黄土星の中央と、五行の土気の数になる。

*社日さん、土公神については:社日とは、社(土地神)を祀る日というそのままの意味。春分と秋分に最も近い戊(ツチノエ)の日を「社日」として土公神を祀る。戊(つちのえ)とは土の兄で「土の日」を選んだものだ。

なお土公神は、春は竈(かまど)、夏は門、秋は井戸、冬は庭に遊行する神で、土地神であることから農業神や一族の守護神ともされてきた。

          社日祭2

 以上より「チュウオウサン」とは、屋敷神としての荒神と同じ神格で、一般には社日さんという土地の神の信仰が、この地域の独特の展開になったようです。

「中央」という銘は、五気の真ん中、九星図の中央(五黄土星)であり、四季の順行と豊作をつかさどる土用神(地神)としては当を得たものである。

屋敷の片隅で忘れられ、庭石や踏み石として放置されているのは無体なので、本来の乾(いぬい)もしくは艮(うしとら)の方位に土地神として鎮座させることになった。
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