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羊と羝(おひつじ) 

 未は、十二支の八番目で、動物では羊をあてる。本年は未(羊)年。十二方位では「南南西」で太歳(木星の神霊・歳神)の座す方位となります。

「未は万物皆成りて、滋味あるなり(史記)」、また「未は味いなり、六月(旧暦の)は滋味なり、五行の木は、未に老い、木の枝葉の茂れるに象るなり(説文)」とあるように、「未」は、木のまだのびきらない部分をあらわし「いまだ~せず」の意味をあらわすそうだ。例えば、妹「のびきらない小さな女きょうだい」や、昧(まい)「日のまだ出ない早朝」などに含まれる。

               群れ2

「羊」は、おいしくてよい姿をしたモノの代表とされ、美、善、儀、犠、群、の旁(つくり)に含まれている。
先導者に従い、性温順にして飼いやすく、柔弱な生物の代表とされ、専制君主に順う民衆に例えられる。従順で、統治しやすい性質は、君主にとっては都合のいい国民の姿だ。
旧約聖書では、スケープゴードと云われ、よく犠牲、や生け贄となる聖獣にも据えられています。

「羊が痛がらないように毛をむしることが税の極意である」と、国民を羊の群れに例えて、思わずホンネを述べたのは、あの中曽根元首相でした。

消費税3%導入する際には、ひとつの内閣が吹き飛ぶような大騒動だった国民も、5%、8%、10%と順次アップさせる法案には、積み上がる赤字国債、少子高齢化時代の社会保障を旗幟として振られると、まるで羊の群れのように従順だ。

心理学では、最初から大きな課税をすると羊が抵抗するため、先ず小さな受入れ易い負担からタテマエ論を盾に導入し、徐々に税率を上げるほうが抵抗は少ないことから、まんまと増税を課すことに成功した。
これに味をしめて、今や解釈改憲や、特定秘密保護法という大きなハードルもクリアしつつある。

                  群れ

柔和な羊は、犠牲という漢字に、牛と共に構成されている。「犠牲はやむを得ないこと」という共通認識がすでに羊というイメージには定着しているのでしょうか?

羊の「群」という字には、という異字がある。君主の下で唯唯諾諾として従う羊の意味のようだ。羊の群れのような民(目を針で突いて潰され抵抗できなくした奴隷のこと)であれば都合がいいというホンネだ。

メディアコントロールにより国民を盲目状態にして、まさに「羊頭狗肉(羊の肉を看板にして狗の肉を売る)」のようなスローガン政治を強行するためには、羊のような国民は愛すべき民である。「羊のみなさんには、自由と民主主義があるではないか」と繰り返し洗脳されるとつい隷従してしまう美しい気質は非常にありがたい。

                     天山遁

しかし易の「未」のほうでは、「旺(さかん)なれば危うし」という「天山遁」の象をしめし「君主はすみやかに退くことで道を可能とする」とある。

また仏教の護法神である十二天のひとつ「火天」は、火の色の真赤な身体に火の造形の三角印を捧持し目を光らせています。この怒りの火を燃やすエネルギーこそが火天像の座す「青羊」の象のようである。羊(未)も青も、五行では火の祖となる木気となっており、火の力の供給源である。火の力とは投票の力で、青羊は国民のことである。

                     火天3

そして天山遁の次は、申の卦「天地否:天と地が交わらず、まともに人の道が行われない」を意味する卦辞に続くのは何を暗示するものでしょうか。
そのような「人の道が行われない」政治になり後悔しないためにも、羊たる国民は、都合のいい「ただ屠所に曳かれていく羊」ではなく、覚醒した大きな角の頭を低く構えて、闘う羝(おひつじ)のポーズを執る勇気も必要になる。

                 牡羊
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