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花を見る神事

ソメイヨシノの開花が進んでいる。

春分の日(3月21日)の後の最初の戊(つちのえ)の日を「社日」とし、土地の神を祀って五穀豊穣を祈願し、「社日さん」と呼んで餅をついて祝ったという。春の社日を春社といい、秋の社日を秋社として、それぞれ田の神さまが山から降り、秋には帰られる日とされています。

                  さくら

今年も春の社日(3月23日)には田の神さま「サの神」が依代としての御神木に降りて鎮座し「さくら」の開花が始まりました。
「サ」は、田の神のことで、神クラ(座)とは、神の鎮座するところですから、サの神が鎮座する処を「さくら」としてそのご神木を「桜」として愛で、豊穣の予祝(よしゅく)をすることを「花見」として稲作の始めとしたものでしょう。

「花見」は神事であることには違いないようだ。それなら数ある樹木の中で桜が選ばれたのは、やはり田の神さまが降りてくる依代のご神木として時を合わせているからでしょうか。

水が温み、種モミを水に漬け苗床を用意する時期は、水の神さまを水源である小高い山や川に祀った山遊び、川遊びの行事も多いようです。佐賀県伊万里地方では、フネナグサミといって伊万里湾に船を漕ぎ出して島々を巡って花見をした。
玄海町地区では、高台に集まって野原で花見をしたといいます。

                  苗床

彼岸までの寒さから解放され田の神の降臨を喜び飲食する行為が「花見」ならば、「花を見る」という行いも神事の一部として重要な意味があるにちがいない。

「さくら」は開花することで田の神を迎え、祝うものと同時に、大切なことは「散ること」により「サの神」に引きつぎ寒さ(冬)を送るモノザネとして選ばれたご神木であることです。
つまり桜は「散る」ことによって田の神(木気)を助け、白い(金気)花を送る(鎮める)神木にちがいない。
花(白)が散り、花筏として水に流れることにより新緑が一斉に芽吹いてくることで納得できます。

                  花いかだ

つまりサクラは田の神をむかえると同時にその白い花(金気の象徴)を散らし鎮めることによって田の神(木気)の成長を助ける「金気相剋」を擬いているモノザネなのでした。サクラは木気の障害としての金気の象徴を「見られる」ことによって剋され、送られて木気の伸長を促す役割を負っている。「花を見る」とは、見るという行為(五行で火気)により「火剋金」を実践し木気の成長を助ける呪いでした。この一連の行為が神事としての「花見」と考えられる。

単に、開花を悦び祝うのが花見の神事ではなく、「さくら」に課せられた神迎えと神送りのモドキがセットとなっていると考えられます。「三日見ぬ間の桜」とは、花に課せられた「散ること」の潔さにこそあるのでしょう。

社日に田の神を迎え開花した桜は、駆け足で列島を縦断し新緑の季節とともに「早苗」の伸長を促していきます。

                  花見

野山に出て飲食をする花見は、神事としての「タマフリ」や「直会(なおらい)」としてのカタチのようです。武雄地区では、種モミ漬けも終わり苗代作りにかかる頃、「ノウトコイワイ」と称して花見を行ったと伝えられていますので、花見は、田の神と農事の始めとが直接つながっていることの証拠のようです。

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