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寺子屋の風景

受験シーズンの最中ですが、悲喜こもごもの進路選択の岐路に立つときです。
自らを信じて悔いのない挑戦をしてほしいと思う。多様な選抜スタイルも示される今日ですが、未だに学習知識を問われるテストが中心である以上、それに沿う努力が求められている。

             受験

限られた時間とコストのなかで学習をする以上、少しでも効果的な方法を工夫されているようですが、脳科学の知見に基づく学習方法を取り入れることも効果を高めるといいます。

私たちの記憶は、一旦、海馬に短期記憶として保管され、そのあとに反復や関連情報の追加により、重要度のふるいにかけ「本当に大切なもの」と判断した記憶だけを長期記憶として側頭葉へ送る仕組みです。
関心のあるもの、心地よい印象は海馬に強く伝わり、長期記憶に移される。此れらは比較的、復習の回数が少なくとも長期記憶となりやすく、逆に興味のないものは、何度もリピートが必要となる。それによって漸く、記憶の司令塔である海馬は、重要な記憶として長期記憶に移します。

                脳

学習の直後から急速に記憶が失われていくため、早めの復習が記憶の定着に良いとされる(忘却曲線)。
更には、学んだことを確認し発表することで、記憶は強固となり、例えば、互いに教え合い、褒められたなども記憶の補強となるという。

寺子屋方式 
科学的な手法がある一方で、明治維新の人材を養成した寺子屋方式も勝れた学習方法として見直されています。
黒船で来航したペリーは・・・「日本人は、読み書きが普及し、情報を得ることに熱心」と記しています。幕末には、武士階級のほとんどは読み書きができたとされ、町人ら庶民層に於いても、高い識字率だったといわれています。

寺子屋は、おもに庶民の子らに読み・書き・ソロバンの教育を行った私塾で、江戸時代の後期にはかなり普及していました。
商業が盛んとなり、物資の流通、取引決済の進化し、都市の住民や農民にいたるまで貨幣経済に組み込まれ、そのための契約書・帳簿・書類・手紙など、文字を使用する頻度が高まったことによります。
寺子屋の教えは、徹底した予習・復習主義で、素読を中心として互いに教え合うことにより更に効果が上がりました。

                寺子屋

寺子屋規則(抜粋)
― 毎日、早朝より来て先ず机に向かい硯箱、併せて文庫を明け手本双紙を取り直し是まで上
   げそうろう手本を相習わるべき候。
   附たり、手本の読み毎日懈怠有るまじく候。
一 午飯過ぎに来て、先ず早朝習いそうろう書物を二三辺、繰り返さるべく候。相忘れ候か、
   覚束(おぼつか)なきところ早速相尋ねらるべく候。
   附たり、当前習いそうろう手本、数辺念入りに稽古あるべき候。
一 毎晩宿に帰り候てあけそうろう書物、復されるべく候。なお又、忘れこれ有り候ハバ、
   附紙いたし、翌日来て相尋ねるべき事。
一 客来たり是在りそうろう時、雑言ならびに高声に、時に花小歌の類い急度相嗜まれるべく
   候。
   附たり、戸、障子閉開作法ならば、ひざまづき候えども、腰を屈めて致されるべく候。
   もっとも敷居、並び畳の縁り踏みそうろう儀は不礼の至りに候こと。
   常々、傍輩中、相互いに致し覚束なき処尋ね合い、慇懃の挨拶尤もに候。

これを見ると、予習、復習の徹底と、更には、不明の箇所は互いに尋ね合い、あとに残さない様子が見え、それぞれ朋輩や師匠への礼儀をも求めています・・・・此れは、まさに、脳科学の知見とも合致していることがよくわかります。

                 脳指紋


脳指紋
脳は、外部の情報を受けると過去の記憶と照合し、経験したことが、含まれている場合に特定の脳波を発する。よく知られているのが「P300(脳指紋)」と呼ばれるものだ。過去に記憶したものを再度見聞きしたときに発生する脳波で、本人の意思でコントロールはできないため、旧来のウソ発見器に代わって犯罪捜査に用いられるという。
この脳波が記憶の再刺戟の際に発生するのは、海馬での記憶の重要度をアップさせる働きをするのではないかとも思いたくなる。

反転授業
「反転授業」においても、生徒たちは主題について予習を行い、教室では、予習で得た知識を応用して問題を解き、教え合いながら実習する。教師は、一般の授業を行うのではなく、手間取っている生徒を個別に指導します。反転授業は「講義を受けること」が復習になり、従来型と反転して、学習の自主性、復習の効用、相互に補完しあうコミニュテイ・・・何処か寺子屋の風景が浮かんで来ます。

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