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重陽と敬老の日

敬老の日は、国民の祝日に関する法律によ、ると、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」こと」、を趣旨としています。
改正により、平成15年からは9月第3月曜日となったのですが、9月(旧暦)に行なわれたのは、収穫祭として、農繁期が終わったあと等の説もあるのですが、やはり、旧暦での五節句のひとつ「重陽の節句(菊の節句ともいう)」に由来するのでしょう。

              敬老の日


中国では、9月9日(重陽)、に小高い丘に登って長寿を願い菊の花を浮かべた「菊酒」飲んで祝い、前夜には、菊花の上に綿を被せておき、露を染ませて、その露で身体をぬぐうことで邪気が祓う等の風習があった。
菊酒は、不死とされた道教の神、仙人の秘薬とされ、長寿と健康をあやかり願ったようです。

菊は、齢草(よわいぐさ)、翁草(おきなぐさ)、(代見草)(ちよみぐさ)とよばれたように、長寿への薬草とされていました。
いまでも、漢方で、菊花には解熱、解毒、鎮痛、消炎、血圧降下、抗菌などの作用があり、咳、眩暈、冷え症、不眠症、風邪(発熱、頭痛、悪寒)、などに用いられるようです。

                菊酒
                 

9という聖数
陰陽思想では、奇数は、陽の数であり、陽の極数9の重なる日のため「重陽」と呼ばれています。
本来は、陽の極数の重なる「重陽」は、陽の気が強すぎるため不吉とされ(易学的には転変するため)、それを祓う行事として「重陽の節句」が行なわれていたようですが、後には、陽の重なりを吉祥とみる考え方に転じ、祝い事となったものらしい。

9という数は、陽の極数のため、変易としては、長じたものは、欠けるという退潮を含んだ数と考えたからです。
おみくじも変易的には、大吉よりは、中吉、小吉のほうが伸びしろがあってよいと思うのですが、実利的な現代人には「大吉」が喜ばれるに違いありません。

                唐津くんち 鯛
                    
9日といえば、「おくんち」の秋祭りですが、九州では、他の日の祭りも、「おくんち」と呼び各地で行われます。9月9日の祭礼は、神のくんち、十九日は武士のくんち、二十九日は百姓のくんちなどと呼ばれていた。
もちろん旧暦での祭礼ですが、農事の進みぐあいによって、その日取りが選ばれることもありました。

そのように9という数を神聖視していたもので、本来、九州とは、中国全土を意味するものでした。
                    

「易に太極あり、これ両儀(陰陽)を生ず。両儀は、四象を生じ、四象は八卦を生ず」とあります。
図のような八卦図をみると、太極から生じた陰陽二気が、四象が生ずる段階で、陽爻が重なったものを「老陽」としています。
このことから、陽の極数が重なった「重陽」とは「老」を差すものと考えます。

ちなみに、陽の数は、9老陽、7少陽、逆に、陰の数は、6が老陰、8が少陰とされています。

                 八卦図


老という字の象形は、年寄りの腰が曲がって杖をついた象といいます。ただ老には、長じて物知りの年長者とする敬称でもあり、敬老とは、本来の長幼の分化が顕れていて、長寿をほんとうに祝う文化だったようです。

         ―――  早く咲け 九日も近し  菊の花  (芭蕉)  ―――

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