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ケ・ケガレ・ハレ

折口信夫によると、祭りは亡くなった聖霊を迎える意味だけではなく、古代においては死霊、生魂ともに区別はなかったという。

それは「魂」が身体より遊離することがあるため、一年に一二回は更新することが必要だった。それが「年魂」の更新であり、盆の生き魂、死に魂の祭りとなっていって、仏教行事とも習合したという。

その際に、帰ってくる魂は親族のものだけではなく、悪霊や浮遊霊なども戻るとされ、そのために家では「魂祭り」を行い
外では、「悪霊払い」をおこなわなければならなかった。これが「念仏踊り」として残ったものが盆踊りであるらしい。

                       念仏踊り

どうやら人間の魂(気・ヶ)は、遊離しやすいものだと思われていたようである。その原因は、日常の労働からくる疲れや、近親者の死、または出産など、死尸血穢にふれることで「気は枯れ」ていき、ケガレという状態となり、身体も弱まるものとされた。

このようなケガレの状態になった場合は、霊地などに「忌みごもり」、禊ぎ祓いを行い「ケ」の回復に努めなければならず、そうすることで体にケが充満し回復するとした。

ハレがましい「祭り」の場でケを発動させ、再び日常のケの労働に戻っていくということが、「ケ・ケガレ・ハレ」の魂の循環モデルだった。

私たちの日常では、祝い事はハレの席で、そのときの装いは「ハレ着」と呼んだ。対して、普段着は「ケ着」とも呼んだりしている。ケガレるとは、魂が普段の状態ではなく疲弊困憊しているとか、禁忌にふれた状態のことを示すことでした。

そのケガレを取り除き、ケの回復のために「禊ぎ祓い」の儀式や祭りが行われたという。ハレの祭りに臨むためには、心身清浄、潔斎の状態による「もの忌み」を求められたものである。淮南子に「道に達する者は清浄に反(かえ)る」とある。

                   祭り

永い伝統の祭りの中には、厳粛な「魂振り」「魂鎮め」のDNAをしっかりと引き継いでいるものが多いことに気づかされる。

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